2024年2月4日(日) 令和6年度 第29回「冬季合同例会」が栃木県文化会館3階第一会議室にて開かれました。 県内8支部及び個人会員からの応募総数64名、約183点の中から金賞に輝いたのは黒崎修一さん(烏山支部)の作品「里のおもてなし」でした。 おめでとうございます。
審査員の田中容之さんの総評及び上位9点の作品と講評を掲載いたします。
審査員: 関東本部委員 田中容之氏
総評 : 全国的に祭りやイベントが復活した年でした。撮影活動に恵まれたのではないでしょうか。皆様それぞれに個性豊かな作品が多かったように思います。スナップ、ネイチャーに係わらず、表面的ではなく、表現したい意図に優れた作品が数多く見受けられました。全体では遠方で撮られたような作品が目につきました。昨年度までは遠方に出かけるのがコロナ禍で抵抗があったが、本年度は開放感があり楽しく撮影が出来たことでしょう。
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金 賞 「里のおもてなし」 黒崎修一(烏山支部)
里に嫁いで長い間、農作業などに携わっていたのではないかと思われます。手の指が物語っています。訪問者の近くに風鈴なのでしょうか、音色や横の花からも季節が感じられます。玄関に差し込む光が穏やかさを醸しだしています。来客の顔を写さないことで想像が膨らみます。余韻を残す良い作品です。
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朝日新聞社賞 「逃げろ!」 矢橋寿夫(サン支部)
工事現場での出来事ですね重機が怪物のように見えます。今にも襲い掛かるようです。逃げろと叫びたくなります緊張感があります。異次元的な表現に面白みがあります。
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全日本写真連盟賞「暮れ行く晩秋」金成照子(個人会員)
コスモスが華やかさを醸しだしています。広い池が夕陽を浴びています。サギが餌を探しているのでしょう、開放感があります。花柄に止まるトンボ、残りすくない命を精一杯繋いでいるのではないかと思います。組立のバランスも良いと思います。
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銀賞「仮面の人」菅野千代子(那須支部)
神事なのでしょうか、仮面がとても古く長い歴史を感じます。期待されている後継者なのでしょうか、少し横を向く澄んだ目から何か分からないが、心情が伝わります。
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銀賞「お焚き上げ」本多シツカ(那須支部)
一年間、七転び八起きで鬼を睨み付け追い払い福を招く役目を終えても尚、命が宿っているようで、感動的です。
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銅賞「願いを込めて」古口譲一(高根沢支部)
沢山の願いごとをされている布袋様、ビックリです。笑顔に拝礼するだけでも幸せになれそうですね、右奥に紅葉を写し込むなど細かい所への心配りが感じられます。とても寛大な作品です。
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銅賞「未来へ繋げて」金澤誠(サン支部)
神事を済ませ地域に幸福をと山車を引き出しています。子供を抱いた父親が、未来へのお願い事をしている様子ですね。元気な子供の手足が任せてと、言っているように感じます。お神楽の目が、明るい未来がきて欲しいと願っているように見えます。
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栃木県本部長賞「恥じらい」田中睦子(烏山支部)
長い人生、辛い、寂しい、楽しい、など様々な体験をしてきたことでしょう。 手や顔の皺が物語っています。恥じらうなど気持ちが若いですね素晴らしいです。
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栃木県本部委員長賞「ながーくのばして」野口佳津江(サン支部)
長さが目に飛び込んで来ます。二枚目にキリンの親子の写真を組み込んだことでバランスが良くなったと思います。最後の写真は手元が見えないので、困った顔をしています、とてもこっけいです。