2023年9月17日(日) 令和5年度 第46回「秋季合同例会」が栃木県文化会館3階第一会議室にて開かれました。 県内8支部及び個人会員からの応募総数56名、約160点の中から金賞に輝いたのは管野千代子さん(那須支部)の作品「鎮魂」でした。 おめでとうございます。
審査員の髙塩定男さんの総評及び上位10点の作品と講評を掲載いたします。
審査員: 関東本部委員 髙塩定男氏
総評: 今年は天気予報通りの猛暑の夏でした。そんな暑さの中、写真撮影もなかなか大変だったのでは?と思います。沢山の作品を見せて頂き、作者の思いや感動が伝わってくるものが沢山ありました。 毎日の生活、様々な行事、大自然の営みなど私達の周りには実に多種多様な出来事が溢れています。その中で、自分の伝えたい思いを捉え、切り取り、表現することによりさらに新しい世界が見えてくるように思いました。
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金 賞 「鎮魂」 管野千代子(那須支部)
あの震災から何年経ったのでしょう。季節が流れて、また花は咲きます。お身内なのかご友人なのか、今は亡き方々に想いを馳せて花を手向ける女性の心象風景が、私達の心に響いてきます。未だに復興が進んでいない現実も写しだしており、感動しました。
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朝日新聞社賞「木陰にうもれず」伊藤辰明(那須支部)
ツツジが咲く高原で、大樹に守られるように咲いている3ケの花が、ひっそりしながらも主役となっている、バランスのとれた良い作品です。
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全日本写真連盟賞「晴れ舞台」北﨑秀信(サン支部)
待っていたお祭りの日、父親としっかり手をつなぎ急いで会場に向かう様子が、よく表現されています。父親の顔を焼き込み子供を主役にしたところが、よかったです。
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銀 賞 「万華鏡」 涌井明男(サン支部)
華やかな祭りの中で、造花と祭りの情景の映り込みが、見方によっては不思議な世界に見えてくる、大胆な表現がよいです。
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銀 賞 「河童出現」 小林トミ子(横川支部)
水に関連したお祭りで、1人の男性が頭上に水草をのせて河童登場。お祭りを楽しんでいる様子が、伝わってきます。 激しい動きを良くとらえています。
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銅 賞 「絆」 大岡博美(個人)
子供の安心したような目、母親がしっかり子供を抱き親子の強い絆を感じます。
周りを焼き込み、子供を引き立たせたのがよかったです。
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銅 賞 「雨の夜」 田中睦子(烏山支部)
濡れた路面でしか現れない、ヘッドライト、ブレーキランプ、又人物のシルエットをしっかり捉えています。赤いテールライトに照らされたマンホールに打ち付ける雨音が聞こえてくるようです。
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銅 賞 「釜炊きばあちゃん」江川多嘉(横川支部)
今では珍しい光景です。水加減を定規で測り、火加減を手で確認、炊き上がるまでの火力調整など、楽しい待ち時間が見えてきます。
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栃木県本部長賞「金色隊列」 国母清子(横川支部)
日光千人行列の一場面でしょうか。一瞬、頭部に顔が写っていないように見えました。よくみると、カブトの裏側に光が当たり能面のように見えて面白いとおもいます。良い光を捉えました。
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栃木県本部委員長賞「深紫色の翔」江田秀志(高根沢支部)
あまり見かけない珍しい種類のトンボを捉え、背景をモノトーンのぼかしにより、さらにトンボの色を際立たせています。