2026年2月15日(日) 令和7年度 第31回「冬季合同例会」が栃木県文化会館3階第一会議室にて開かれました。 県内8支部及び個人会員からの応募総数60名、約161点の中から金賞に輝いたのは佐海忠夫さん(サン支部)の作品「孤独」でした。 おめでとうございます。
審査員の関東本部委員長 江連康晴さんの総評及び上位10点の作品と講評を掲載いたします。
審査員: 全日写連総本部 理事・関東本部委員長 江連康晴氏
総評 : 皆さんの作品を拝見し、どれも非常に魅力的で選考が難しかったです。今回は、コンセプトが明確で意図がしっかり表現されている作品を選ばせていただきました。写真には「再現」と「表現」という違いがあります。「再現」は、現実のものをできるだけ忠実に写し取ること、つまり「ありのままを記録する」ことを目的としています。例としては、報道写真や商品写真が挙げられます。一方、「表現」は、撮影者の感情や意図、思想を反映させ、「現実をどう見せたいか」を工夫することです。アート写真、ポートレート写真、風景写真などがその例です。「再現」は事実を伝えることが主な目的ですが、「表現」は見る人に何かを感じてもらうことを目指します。どちらの方法も作品として正しいと思いますし、両方の要素を取り入れることで、より深みのある作品になるでしょう。今後の作品制作の参考にしていただければ幸いです。

金賞「孤独」
サン支部 佐海忠夫
モノクロ表現によって、寂しさや孤独感がさらに際立って感じられます。階調の美しさも強く印象づけられます。この作品は、高齢化社会の現実を描いたものとして表現されています。



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朝日新聞社賞「生きる」
横川支部 小森瑠美
人は赤ちゃんとして生まれ、長い人生を歩み、やがて朽ちていく時間の流れを感じます。すべての生き物は、水や食べ物を求めて生きています。生きることには希望と哀愁が込められています。



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全日本写真連盟賞「視線」
那須支部 伊藤辰明
お稚児さんが縦一列に並んでいる中で、顔の片側だけを映すフレーミングによってそれぞれの片目を際立たせた作品です。この方法により、お稚児さんたちの眼力の強さを印象的に表現しています。

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銀賞「労り」
高根沢支部 増渕明男
火渡りの儀式でしょうか。杖をついたご高齢の方を修験者が優しく手助けしている光景が、とても微笑ましく印象に残りました。これからも元気でお過ごしいただきたいと感じます。

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銀賞「家族」
那須支部 郡司則子
親子の記念写真として幸せが伝わる作品です。周辺光量を白くぼかし、夢のような雰囲気を作っています。

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銅賞「私の宝物」
横川支部 小林トミ子
孫とおじいさんの記念写真は、二人の温かい表情が印象的です。仲の良さが伝わり、心に残る作品です。

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銅賞「あれから18年」
那須支部 佐川栄治
高校卒業の記念写真は、とても印象的です。卒業証書を広げている姿や、母親が持つ妊娠中の写真とともに、18年の年月を感じられる作品になっています。

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銅賞「雪原を走る」
那須支部 石川義一
色彩の調和が際立っており、印象的な作品です。雪原を走る蒸気機関車は力強さを感じさせ、その脇を彩る残柿は被写体に対して適切なバランスをもたらしています。また、フレーミングも的確であり、構図全体に統一感を与えています。

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栃木県本部長賞「勝利への旅たち」
個人会員 伊藤茂雄
逆光に照らされて浮かび上がるバルーンは、輝きと立体感を見事に演出しています。その下で空を見上げる3人の人物のシルエットも印象的です。早朝の静けさの中、バーナーの火が噴き出す音だけが響いているように感じられます。

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栃木県本部委員長賞「リボンの華」
足利支部 永島勝次
花火の形を巧みにアレンジした、珍しく美しい作品です。技術と偶然が合わさった傑作です。

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入選
「ワンダフルアート」 戸澤一浩 佐野支部
「目つき」 福田英幸 那須支部
「古寺巡礼」 新井辰男 足利支部
「朝光に向う一番列車」 相澤一男 烏山支部
「静かな空間」 川上幸生 足利支部
「伴侶」 沢畑克人 烏山支部
「寒い朝」 塩野いくお 烏山支部
「追憶」 山本長衛 佐野支部
「季節のなごり」 半田智彦 宇都宮支部
「弾む声」 本田みち子 横川支部